- Home
- 2才で発症も【子どもの花粉症】風邪との見分け方や治療法を紹介
2才で発症も【子どもの花粉症】風邪との見分け方や治療法を紹介
- 2022/4/6
- 未分類
- コメントを書く

毎年2月頃から春にかけ、多くの人を悩ませる花粉症。最近は幼い子が花粉症用のメガネかけている姿を見かけるようになりました。
子どもの花粉症は増えている?対策は?東京・江東区の有明こどもクリニック理事長 小暮裕介先生に伺いました。
※本記事は「リトル・ママ首都圏版」2019年4月号に掲載された記事の再投稿です。
[toc]
子どもの花粉症は増えている?
花粉症はアレルギー性鼻炎の一つで、近年は花粉症に限らずアレルギー全般が増加傾向にあります。花粉症で来院するお子さんも以前より増えていて、早い子では2~3才で発症します。
風邪との見分け方
基本的にアレルギー性鼻炎の場合はサラサラの水っぽい鼻水です。風邪の場合もサラサラの鼻水が出ることがありますが、粘り気のある鼻水の場合はアレルギー性ではないと判断できます。また、風邪症状が3、4週間続くことは少ないので、症状が長引く場合も要注意。
鼻水、くしゃみ、鼻づまり以外に、目のかゆみが出るのも花粉症の特徴。特にスギ花粉症の場合は目の症状が出やすいです。
もしかしてうちの子も花粉症?チェック
- 鼻水がサラサラ
- 目のかゆみがある
- 症状が3週間以上続く
子どもの花粉症の診察・検査は?
アレルギー検査は基本的に血液検査が主体ですが、初診でどちらか判断がつかない場合は、1~2週間分の対処薬を出して「長引いたらアレルギーかもしれないので再診を」と伝えています。低年齢の場合はアレルギー成分の蓄積が少なく、検査が早すぎると結果が出にくいことがあるのと、採血を何度もするのを避けるためです。
花粉症にはどんな治療があるの?
一般的な対症療法
対症療法は大きく分けて飲み薬と点鼻薬の2通り。飲み薬で使用するのは「抗ヒスタミン薬」で、鼻水やくしゃみ、かゆみを緩和する効果があります。昔はこの抗ヒスタミンの対症療法を飛散前から行えば症状が軽くなると言われていましたが、現在では早期投与による効果は否定されています。
一方、点鼻薬はステロイドのものを用い、アレルギー成分への敏感な反応を抑えるという効果があります。こちらは花粉が飛ぶ1週間くらい前(例年だと2月の1週目)から使用をすれば、軽い症状で済みます。
両方を併用すると効果が高いですが、症状の軽い人は飲み薬だけというパターンも多いです。
新たな治療「舌下免疫療法」
舌下免疫療法というのは、毎日舌の下に溶ける錠剤を入れる治療法。体をアレルゲン(アレルギーの原因となる抗原物質)に慣らすことで、症状を和らげ、根本的な体質改善が期待できます。日本では2014年から一般治療として開始され、2018年より適用対象が12才以上から5才以上に拡大されました。
この治療は、副作用が出やすい花粉の飛散時期を避け、5~12月に治療を開始します。1年目から効果は現れますが、再発を防ぐため、症状が楽になってきても3年は続ける必要があります。
https://media.l-ma.co.jp/health/childs-hayfever-sublingualimmunotherapy
家庭でできる対策5つ
● 花粉症用のマスクやメガネを着用する
● 飛散時期は部屋の換気を控え目にする
● セーターやフリース素材など凹凸の多い素材は花粉が付きやすい!ポリエステル、ナイロンなどツルっとした素材の衣服を選ぶ
● 家に入る前に洋服や髪の毛を払う
● 帰ったら手や顔を洗う
☆花粉をなるべく吸わない、家に持ち込まないのが鉄則!
取材協力:有明こどもクリニック理事長・有明院院長 小暮裕介先生
有明こどもクリニック
(小児科・小児皮膚科・アレルギー科・内科)
東京都江東区有明1丁目4-11 ブリリアマーレ有明 クリニックステーション1階
https://child-clinic.or.jp
※有明院のほかに、勝どき院、豊洲院も開院
取材・文/リトル・ママ編集部
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。