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わらべうたが本への架け橋に
- 2019/7/17
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耳を澄ませる響きやリズム
子どもはリズムにのせた言葉遊びが大好き。絵本に集中できない低年齢の子でも、歌が始まった途端に耳を傾けてくれることがありますよね。中でも注目したいのが、親しみ深い“わらべうた”です。
「わらべうたは、昔からうたい継がれてきた日本のうたです。リズムがよく、日本語の響きの美しさや面白さがつまっているので、子どもたちはとてもよく聞いてくれます」。そう話すのは、絵本の読み聞かせとわらべうたの会を定期的に開催している国立国会図書館国際子ども図書館・児童サービス課の楢木さん。
「絵本の読み聞かせを楽しむには、お子さんが親御さんの声を心地良いと感じ、耳を澄ませてくれる関係作りが必要。そこでおすすめなのが、わらべうたです」。
同館では、絵本への導入としてわらべうたを活用しており、これによって子どもたちは読み聞かせにも耳を傾けるようになるそうです。

一緒に歌って体で楽しんで
同館の「ちいさな子どものためのわらべうたと絵本の会」は6ヵ月以上4才未満の子どもとその保護者を対象に、わらべうたと絵本の読み聞かせを組み合わせたプログラム。30分の中でわらべうたを10曲ほど歌い、その間に絵本を3冊読んでいます。
わらべうたは定番のもののほか、「ずくぼんじょ」(九州の方言でつくしのこと)や「たんたんたんぽぽ」など季節のうたも取り入れているそうです。
「わらべうたのリズムに合わせて親子で体を揺らすと、お子さんが笑顔になります。歌の最後でお子さんをくすぐるわらべうたでは、何度も繰り返すうちに、お子さんがもうすぐくすぐられると予想して笑い出すようになりますよ」。
お家で過ごすことも多い季節は、ゆったりと時間をとって、親子で絵本やわらべうたを楽しんでみてはいかがでしょうか。
親子で一緒に♪ わらべうたが楽しめる絵本
『ねーずみ ねーずみ どーこいきゃ?』
構成・文/こがようこ 絵/降矢なな
童心社
ねずみ、うさぎ、こぐま、はなちゃんが、わらべうたの歌詞にそってそれぞれのお母さんのところに帰っていく、シンプルな絵本です。
楽しむポイント
絵本では最後が「ただいま」ですが、わらべうたでは最後に「とびこんだ」と言って、わきの下をくすぐります。くりかえすうちに、くすぐられることを予想して笑うようになります。
『ととけっこう よがあけた』
案/こばやしえみこ 絵/ましませつこ
こぐま社
ひよこ、こねこ、こぶた、こうし、赤ちゃんが順々に目をさましていき、最後にみんなでおひさまに「おはよう」とごあいさつ。
楽しむポイント
赤ちゃんのお目覚めの時に歌ってあげるわらべうたです。歌詞の中に赤ちゃんの名前を入れて歌ってあげると喜びます。
※「ちいさな子どものためのわらべうたと絵本の会」で紹介されているものではありません。
📖国立国会図書館国際こども図書館
東京都台東区上野公園12-49
電話 03-3827-2053
「ちいさな子どものためのわらべうたと絵本の会」
毎月第2水曜日 ※8月は休止
時間 午前11時~(30分程度)
場所 おはなしのへや(レンガ棟1階)
対象 6ヵ月~4才未満の子どもと保護者
(原則として子ども1人につき大人1人)
定員 15組
電話あるいは来館時に申し込み
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