子どもたちと、小学校の6年間を共にするランドセル。明治時代に生まれて140年近い歴史を持つランドセルには、「通学用のカバン」を超えた様々な機能や長所が備わっています。具体的にどんなところが優れているのか、改めて見てみましょう。
● 準備と整理整頓の習慣 小学生になると、毎日ランドセルに教科書やノートを整理して入れる作業が始まります。保護者から「明日使う教科書をランドセルに入れてね」と促され、学校では机のフックや棚に整理し、帰宅後はプリントや宿題を取り出して保護者に見せる。そして明日の準備へ…と、ランドセルを1つの軸として準備と整理整頓の習慣が身についていくのです。
● モノを大切にする心を育む ランドセルは便利なだけでなく、高い耐久性を持つように設計されています。だから、6年間毎日使っても平気。「良いものを長く使う」というサステナブルな考え方が学べて、モノを大切に扱う心も育みます。
● 自覚と成長の象徴
ランドセルは、小学校への入学を象徴する「成長の証」です。新しいランドセルを背負う子どもの姿は、家族にとっても忘れられない人生の1コマ。また、子どもがランドセルを選ぶ時にも、好みを通して自己表現することで自立心が芽生えます。ちなみに2025年の調査では、子ども自身が購入するランドセルを決めたケースが83%という結果が。
● 高い衝撃吸収力で 子どもも中身も守る
ランドセルはしっかりした箱型で、さらにマチや角、背あての補強材で、転倒時やぶつかった時には頭や体への衝撃を吸収。ダメージを軽減します。同時に、中に入れた教科書やタブレットなども守ってくれるのです。
● 反射材により 周囲から子どもを守る
薄暗い時間帯でも、車や自転車から子どもが見えやすいよう、ランドセルには反射 材や光るアクセサリーが付いており、不意の事故から子どもたちを守ります。
● 肩ベルトと背あてが負担を軽減
人間工学に基づき設計された肩ベルトと背あてが、体にしっかりフィットして重さを分散する構造。成長期の子どもへの負担を減らし、長時間背負っても疲れにくく、教科書やタブレットなど多くの荷物を毎日運ぶことができます。
● 災害時や暑さ対策にも
ランドセルのクッション材が「水に浮く」ことや、カブセ部分が「防災頭巾」の役割を果たすことも注目されています。また、背中の構造や、クッション材が熱を逃がすため、「暑さ対策」としても効果があります。
● 通学カバンを超えた存在
このように、ランドセルは子どもの成長を 支え、見守りながら、心の成長もサポートしてくれます。こうした役割はランドセルにしかできないものです。他にも、美しいデザインや、緻密な職人技など、工芸品としての側面も併せ持ちながらランドセルは今も進化し続けています。今や国内だけでなく、海外からも高く評価されている日本の文化〝ランドセル〟。あまりにも身近なため、その優れた点は見落とされがちですが、改めて「ランドセルってやっぱりすごい!」と見直していただければ幸いです。
ランドセル読本 総合プロデューサー
三好智博
(通称:ランドセルおじさんTOM)
1990年代前半より30年以上にわたり、老舗メーカーをはじめ多くのランドセルメーカーの販促支援に携わり、ランドセルの進化やラン活の動向を研究。2016年にランドセル専門誌「ランドセル読本」(発行部数100万部以上)を創刊。現在は日本国内だけでなく海外にもランドセル文化を発信している。
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