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『料理が苦痛だ』本多理恵子さんが教える!頑張りすぎない和食【レシピ掲載】
- 2020/12/10
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ダシを取ったり野菜を下茹でしたり…、手間ひまかかる和食は、普段の食卓から遠のきがちではありませんか?でも、家庭料理の定番の味は、子どもにきちんと伝えておきたいもの。
今回、『料理が苦痛だ』の著書で知られる本多理恵子さんに、ママ達の気持ちがラクになる“普段の食卓”の考え方、そして手間ひまかけずに簡単にできる和食レシピを教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
料理家
本多理恵子さん
Profile
鎌倉の自宅で手ぶらで参加できる「お気軽料理サロン」を主宰。レシピ本出版、講演などを通して、“毎日の料理の苦痛”からママたちを解放すべく活動中。著書に『子どものために鎌倉移住したら暮らしと仕事がこうなった。』(有限会社1ミリ)など
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おうちで作る和食はシンプルでいい
家庭料理を代表する定番である反面、手間ひまがかかる和食。食べたいものはなんでも手に入る今の時代に、ちょっとハードルが高いと感じているママも多いですよね。
私はもともと料理嫌いだったので、家庭で作る和食は、「思い切って手間ひまかけない」をモットーにしています。下ごしらえをしなくても、ダシは素材からしっかり出ますし、和食でつまずきがちな味つけも、”しょうゆ、日本酒、みりん“をベースに考えれば難しくありません。
毎日のおうちごはんを支えるのは、”煮るだけ、混ぜるだけ“程度の「なんでもない和食」。シンプルだけど、十分においしい食卓が完成します。
毎日のごはん作りが苦痛なママへ
毎日のごはん作りは、孤独な重労働です。しかも、家族の健康や子どもの成長を考えると、「ちゃんとしたものを作らないと」というプレッシャーもありますよね。
でも、毎日のことだからこそ大切なのは、”作る人“が心身ともに健康で、無理をしないこと。冷凍食品や宅配料理を遠慮なく堂々と使えばいいし、料理を苦痛に感じるのは悪いことではありません。
外食や洋食が続くと、「なんでもない普通の和食」が食べたくなるもの。そんなときは、頑張りすぎない、気楽に作れるレシピで、今日をゆる~く乗り切りましょう。
\ かんたん和食を叶える3つのコツ /
タレや調味料を作り置き
調味料を計量する手間をカット!
調味料をその都度出して計量するのは面倒なので、タレや調味料を作り置きしておくと便利。
和食に最も使いやすい調味料(しょうゆ・日本酒・みりん=1:1:1)を瓶に多めに作っておき、まずはこれで調理します。味見して薄ければしょうゆや塩、砂糖などを追加すればOK♪
食材は冷凍保存して活用
冷凍しておくと、包丁&まな板を出す手間が省ける!
食材を買ってきたら、厚手のポリ袋に入れて冷凍保存し、必要な分量を使います。
油揚げは包丁で切ってもいいですが、手で割って使えば味が染み込みます。きのこは食べられる状態に切ってから冷凍し、さらに3種類以上混ぜるとうま味がアップします。
味が決まる調味料を活用
和食で難しいと言われる“味の悩み”を解決!
白だしは、ラベルの配合を参考にすれば煮物も簡単で、お吸い物だってお湯を注ぐだけ。相性のよい豆乳を合わせてスープにするのも◎。
ポン酢しょうゆは、米1合につき、大さじ1と塩ひとつまみを混ぜて炊飯器で炊けば和風だしご飯に。同量のオリーブオイルと混ぜれば即席ドレッシングも。
\ 頑張りすぎない和食レシピ /
同じ調味料で一発調理
レシピ① 肉じゃが
炒めないで煮るだけでOK!
[材 料] *4人分
じゃがいも…大2個(一口大に切る)
玉ネギ…1個(くし切り)
にんじん…1本(一口大に切る) 牛薄切り肉…150g(食べやすい大きさに切る)
カイワレ大根…適量
砂糖…大さじ1
水…大さじ1
しょうゆ、日本酒、みりん…各大さじ2(2回に分けて使う)
[作り方]
1.鍋にじゃがいも、玉ネギ、にんじん、牛肉を入れて砂糖・水・しょうゆ・日本酒・みりん各大さじ1ずつを振りかけて蓋をする。
2.中火で加熱して湯気が出てきたら一度軽くかき混ぜて、再度蓋をして弱火で10分煮る。
3.蓋をとって、残りのしょうゆ・日本酒・みりん各大さじ1を振りかけ、中火に戻して時々かき混ぜながら好みの状態まで煮詰める。
4.器に盛り、お好みでカイワレ大根や小ネギなどを添える。
レシピ② ひじき煮
食材はシンプルだけどうま味たっぷり
[材 料] *作りやすい分量
芽ひじき(乾燥)…15g
(たっぷりの水でもどして水気を切る)
にんじん…1/2本(細切り)
油揚げ…1/2枚(細切り)
油…大さじ1(お好みでごま油もおすすめ)
しょうゆ、日本酒、みりん…各大さじ1
砂糖…大さじ1/2
[作り方]
1.鍋に油をひき、にんじん、油揚げ、芽ひじきの順に入れて、調味料を上に振りかけて蓋をする。
2.中火で加熱して蒸気が出たら、弱火で8分煮る。
3.蓋をとって中火に戻して、水分を煮飛ばす(味が薄い場合は醤油を足す)。
調味料ひとつで風味が出る一品
レシピ③ 和風ポトフ
野菜の風味と白だしで和風に
[材 料] *4人分
にんじん…1本(乱切り)
玉ネギ…1個(串切り)
ウィンナー…8本
ごぼう…1本(乱切り)
さつまいも…1/2本(乱切り)
水…3カップ
白だし…水3カップに対して各メーカー「お吸い物」の配合 油…大さじ1
鰹節…適量
カイワレ大根…適量
[作り方]
1.鍋に油をひき、にんじん、玉ネギ、ウィンナーを中火で軽く炒める。
2.油が回ったらごぼう、さつまいも、水を入れて、蓋をして煮込む。
3.湯気が出てきたら弱火で10分煮込む。
4.蓋をとって白だしを入れて味を調える(味が薄い場合は塩を足す)。
5.器に盛り、お好みで鰹節、カイワレなどを散らす。
レシピ④ サーモンのホイル焼き
フライパンでたったの10分!
[材 料] *1人分
玉ネギ…4個(繊維を切るように5ミリの厚さに)
サーモン(または甘塩の鮭)…1切れ
きのこ(まいたけ、しめじなど)…適量
バター…10g
ポン酢しょうゆ…適量
ゆず(レモン、かぼすなど)…適量
[作り方]
1.ホイル(またはクッキングペーパー)に玉ネギ、サーモン、きのこ、バターの順に乗せて包む。
2.フライパン(または鍋)に❶を入れ、蓋をして中弱火で10分加熱する(テフロンの場合は水大さじ2を入れて加熱する)。
3.ホイルを開けて火が通っていなければ、弱火で2,3分加熱する。
4.ポン酢しょうゆをかける。
保存容器に漬け込むおかず
レシピ⑤ 煮豚
おもてなしの一品にもおすすめ
[材 料] *作りやすい分量
豚ブロック肉(肩ロースなど)…400~500g
長ネギ(青いところ)…2、3本 生姜…3、4スライス(皮の部分でもOK)
水…適量
しょうゆ…50㏄程度
[作り方]
1.鍋に豚肉、長ネギ、生姜、肉が浸るくらいの水を入れて蓋をする。
2.中火で加熱して湯気が出てきたら、弱火で1時間煮る。
3.厚手のポリ袋にしょうゆを入れ、豚肉が温かいうちに漬け込む(時々肉の位置を変え、常温で3時間ほど置く)。
memo
・保存はポリ袋のまま冷蔵で3日間。
それ以降は肉を食べやすい大きさに切って冷凍保存に。
・煮汁から長ネギ、生姜、アクを取り除き、塩、こしょうで 調味するとスープが完成。
レシピ⑥ 南蛮漬け
揚げずに焼くだけ だからラクちん♪
[材 料] *4人分
にんじん…1/2本(細切り)
玉ネギ…1/2個(スライス)
ピーマン…2個(細切り)
タラ(またはサーモン)…4切れ(皮をとり1切れを4等分する)
塩、こしょう…適量
片栗粉…適量
●タレ 保存容器でよく混ぜておく
・ポン酢しょうゆ…60㏄
・酢…15㏄
・砂糖…大さじ1
[作り方]
1.タラはキッチンぺーパーで水気をふき取り、塩、こしょうをしてから軽く片栗粉をまぶす。
2.フライパンに油(大さじ1)をひき、中火でにんじん、玉ネギ、ピーマンを軽く炒めてタレに漬ける。
3.空いたフライパンに油(大さじ2)を足し、タラの両面に焼き色がつくまで焼き、器に盛る。
4.タラの上から2の野菜入りのタレをかける(辛いのがお好みならタレに輪切り唐辛子か一味唐辛子を入れる)。
memo
容器に入れて冷蔵で2日間保存可能。
混ぜるだけで完成する副菜
レシピ⑦ ほうれん草のごま和え
間違いなしの味つけで作り置きにも◎
[材 料] *4人分
ほうれん草(または小松菜)…1束(茹でて3cmに切る)
白すりごま(または黒すりごま)
(すりごまがない場合は、いりごまを厚手のポリ袋に入れて麺棒や瓶の底でつぶす)…大さじ2
しょうゆ…大さじ1~お好みで 砂糖…大さじ1/2
[作り方]
ボウルにほうれん草とすりごま、しょうゆ、砂糖を入れて混ぜる。
レシピ⑧ ほうれん草のポン酢和え
手っ取り早いツナ缶はうま味も抜群!
[材 料] *4人分
ほうれん草(または春菊、小松菜)…1束(茹でて3cmに切る)
ツナ缶…1缶(オイルベース)
ポン酢しょうゆ…大さじ2
[作り方]
ボウルにほうれん草、ツナ缶(オイルごと)、ポン酢しょうゆを入れて混ぜる。
本多理恵子さんの著書はこちら!
話題の『料理が苦痛だ』(自由国民社)は第6回料理レシピ本大賞エッセイ賞を受賞!
写真提供/本多理恵子 取材・文/門司智子
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