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全てが詰まったランドセルは未来への贈り物|特別インタビュー
- 2024/2/16
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ユーザーから寄せられた驚きの発見や工夫
ランドセル読本を読んでいただき、ありがとうございます。掲載されている各メーカーのショールームでも、家族でお気に入りの一品を探す光景が繰り広げられることでしょう。私たち作り手も思わず頬が緩みます。そんな中、嬉しいできごとがあったので紹介します。
先日、ある小学校の先生からお手紙が届きました。その小学校では防災教育に力を入れており、児童用のヘルメットも揃えたのですが、貸与品なので登下校中は無防備になるらしいのです。そこで先生は、子どもたちと一緒にランドセルを防災頭巾代わりに使えないか知恵を出し合ったとのこと。様々な方法を考えた結果、「これが良さそう」というアイデアを寄せてくださいました。その上で「子どもたちを守る身近な道具としてランドセルはとても重要」と綴られています。読みながら、私は大きく頷かされました。
また、以前には別の先生から「ランドセルは水に浮きます」と言われたことがありました。着衣水泳の時間に試したということだったので、私も実際にテストしてみたところ、確かにランドセルは水に浮きました。ランドセルの構造と使っている素材により、空気を多く含むことができ、浮力が得られるのです。このように、ランドセルは「子どもたちの安全を守る」という機能も持っています。他にも、後ろに転倒しても頭を打たない、両手が空く、反射材で暗い道でも安心、といった点が挙げられますが、ランドセルユーザーの皆さんが知恵を出し合うことで、私たちが思いもよらなかった使い方もできるのです。
ほんの少しの気配りで より快適な小学校生活へ!
もちろん安全性だけではありません。中身を入れても体感重量が軽く感じる構造や、暑さを和らげる工夫、おしゃれ感の演出など、ランドセルは様々な方向に進化を続けています。さらに「中身を守る」という特長も。当工業会で実験したのですが、ランドセル、ナイロンリュック、ポリエステルリュックにPCを入れ、それぞれを小学5~6年生の背中の位置(約1m20の)の高さから3回落としたところ、ランドセルの中のPCだけは最後まで無事でした。この動画は工業会ホームページに掲載中なので、ぜひご覧ください。
こうした様々な工夫と努力で作られているランドセル。ここで1つアドバイスがあります。お子さんのランドセルを定期的にチェックして、ベルトの調節をしてあげてほしいのです。小学校に入学後、どんどん体は大きくなっていくのに、ベルトの調節を忘れていてはお子さんがちょっと窮屈になってしまいます。まちを歩いていてそんな子どもを目にすると、本当はもっと
快適なのに…と感じることも。例えば長期休みの終りなどに、お子さんが背負った姿をじっくり見て、必要に応じてベルトの穴をずらしてあげると、新学期は「軽くなった!」と、より気持ちよく学校に通えるようになると思います。
小学生のシンボルとして これまでも、これからも
今や日本の小学生のシンボルとなっているランドセル。保護者の皆さんも、ショールームや展示会を訪れた際には、ぜひ一度背負ってみてください。ご自身が小学生だった頃と比べて、軽さやフィット感がまるで違っていると驚くことでしょう。そんなランドセル選びをもっと楽しくするために、ランドセル工業会ではWEBコンテンツ「ランドセルくらぶ研究室」を公開中です。
この研究室では、若手のランドセル専門家が集まり、ランドセルに関する疑問・質問に答える「おしえて!ラン活先生」や、前述の「ランドセルは水に浮く」の実験をはじめ、ラン活に役立つ様々な動画を掲載。クスッと笑える「ラン活あるある」や、作り手からのメッセージなども公開しています。
お子さんにとって、一生に1つの大切なランドセル。たくさん見て「1番のお気に入り」を探してください。ランドセル工業会の会員企業なら、全社で6年間保証を徹底。万が一購入したメーカーが無くなったとしても、工業会で生地やパーツを保管しているのでサポートが途絶えることはありません。こうした安心感もランドセルの魅了の1つです。これまでも、これからも「日本の文化」として愛され続けるランドセル。保護者の皆さんも、自分が子どもだった頃を思い出しながら、この文化を大切にしていってほしいと願っています。
こどもがまんなかPROJECT監修「ランドセル読本2025」より